いわくらぐらのら誕生秘話
じつは私…グラノーラが苦手でした。
衝撃発言ですよね…。
パサパサとした食感と薄味が苦手だったのです。
ある日友人のFBで見つけた「手作りグラノーラ」の投稿。「えっ!?」グラノーラってあれが原形じゃなかったの!?という驚きと、手作りできるの!?という驚きと同時に不思議とグラノーラに興味を持ち自分で作ってみたいと思ったのが始まり。
でも、始まらなかった…。
すぐに材料を買い揃え準備万端!(沢山の材料を揃えるのも大変だった)なのに作らずそのまま時が過ぎること数ヶ月、賞味期限が迫ってきた材料を使わなければ勿体無い。初めて作ったグラノーラは、市販のものよりはるかに好きな味に近かった。でも、ちょっと粉っぽい感じと他にも気になることがちらほら…。
納得いかず翌日分量をかえて再チャレンジ。
うーーーーん。なんか違う。
その後、何度も材料を買い足し試行錯誤を繰り返し大好きな味のグラノーラが完成!
美味しいグラノーラができたから友達にも食べて欲しくて、作っては会う人に渡していた。
ここまでが、いわぐらオープン半年前の話。
グラノーラ好きの友人も、同じように苦手だった友人やその家族の方から“このグラノーラ美味しい!”
“苦手だったのにこれは食べられる!”
“食べ始めたらとまらない”
“子供がすごく気にいって”
と、うれしい声を聞き、オーダーを頂くようになる。
その後、手作りイベントの共同出店に声をかけてもらい、出店を機にショップ名を考える。
京都・洛北の岩倉の自宅キッチンでうまれたグラノーラから“いわくらぐらのら”に。そしてイベントでの沢山の方の“おいしい”という声に幸せを感じ、これからも手作りイベントに積極的に参加したいと思うと同時に、食品を取り扱う上で必要になる保健所の許可という問題…(京都の保健所の許可は他府県に比べてとても厳しいのです)
自宅の増改築は家族の大反対を受け、小さな3坪ほどの建物が建てられる土地を探すも不動産屋さんには軽くあしらわれ、どうしよう…と悩むこと数日。
偶然…信号待ちで止まった左手に目に飛び込んできた“空き店舗”の看板。それが、運命の出会い。
お店をするなんて考えもしていなかった。
グラノーラを作るなんて思ってもみなかった。
グラノーラを好きになるなんて思ってもみなかった。
人生って分からない。
でも今こうしてグラノーラが大好きになり、沢山の人に食べてもらいたいと思っている。
じぶんの“おいしい”がお客様の“おいしい”と重なる幸せ。
これからも、たくさんの人に“おいしい”が届きますように。